指圧十人十色

指圧師が書くブログです

厳しい還暦間近な指圧師の胸の内

いきなりですが

 

今回は愚痴のブログ記事となります(汗)

 

指圧師となって20年以上経過し

 

現在、私の年齢も50代後半でそろそろ還暦も見え始めました

 

30代半ばで指圧師キャリアをスタートして

 

40代はおかげさまで患者さんも増えて

 

とても恵まれた状況で

 

出張専門で実費の指圧、保険を使った訪問マッサージの

 

両輪でアチコチ廻らせて頂いておりました

 

実費の指圧患者さんはその場で施術料金を頂けますが

 

一方、保険の訪問マッサージは

 

健康保険の療養費という公的制度を利用するため

 

患者さんと介護されるご家族

 

ケアマネジャーさんや同意書を書いて下さるかかりつけ医の先生など

 

各方面への調整や事務作業も増えて

 

大変な面も多々ありました

 

 

 

こうして受け持つ患者さんが増えると

 

その方たちが亡くなられるのが非常にショックでした

 

2~3年のうち1名くらいお亡くなりなったりするのは

 

慢性疾患を抱えた高齢の方なので「頭で」は何とか納得しますが

 

これが1年で続けて何人かお亡くなりになると

 

かなり精神的なダメージが大きいです

 

普通の仕事で取引相手先が「亡くなって」終了というケースは

 

殆どない(医療や介護業界は別として)と思います

 

契約終了=患者さんのご自宅へお焼香にお伺いするというのでは

 

気持ちも落ち込んでいきます(涙)

 

 

一番辛かったのは同居して介護していたお子さんが急病で亡くなられたケースです

 

患者さんでもあった残された高齢のご両親の悲嘆を

 

間近で見るのは本当に辛かったです

 

(ご両親に比べたら私の立場で「辛い」というのもおこがましいのですが…)

 

他にも、亡くなった患者さんの住んでいた一戸建てが

 

約1年後、更地になったのを見た時は

 

9年間、週に1回訪問していた患者さんやあの家は幻だったのか?と

 

自分の記憶や時間の経過と目の前の現実が合致しなくて

 

一瞬、ぼんやりしてしまったこともありました

 

 

この頃は同時期に私の両親の相次ぐ入院や葬儀なども重なり

 

新規の患者さんを引き受けると

 

「出会った方もいつか亡くなってしまうのか…」と

 

考えてしまうようになり

 

せっかくケアマネジャーさんから患者さんをご紹介頂いても

 

負担と不安を感じてお断りしていました

 

保険の訪問マッサージは中断して実費の出張指圧をメインに

 

軸足を移してゆこうと考えていましたが…

 

その後、コロナ禍に突入して

 

今度はなるべく少なくセーブしていた仕事が

 

あっという間に激減してしまいました(汗)

 

このままだと指圧の仕事自体が出来なくなると

 

ようやく去年からは

 

重い腰を上げて営業活動なども始めましたが

 

コロナ禍が落ち着いてきた昨今でも新規開拓は難しいです

 

それでも有難い事に前回のブログで書かいた

 

新規の指圧患者さんのご紹介があったり

 

毎月1回の「肩もみ指圧体験会」を通じて地道な告知活動を

 

細々とマイペースですが再起動中ではあります

 

 

ただ、このブログで何度も書いておりますが

 

今春から思いもよらず膝痛が出てしまい

 

指圧施術にはかなり悪影響が出るのでどうしたものか?と悩んでおります

 

幸い、介護ベッドでの施術ならば多少は膝の負担も減少するので

 

助かっていますが

 

指圧する側がケガや不健康では患者さんも不安だし信頼も得られないと

 

ジレンマを抱えてモヤっております

 

もちろん、患者さんから「楽になったよ!」と言ってもらえるのは

 

この仕事をしていて本当に励みになりますし

 

かかりつけの医師から「余命数か月」といわれた患者さんを担当して

 

1年半も(寝たきりだったとはいえ)延命されて

 

人間の生命力の凄さを見せてもらえたり

 

指圧を通して沢山の貴重な人生経験もさせて頂きました

 

 

…という訳で

 

今回のブログタイトルの通り「胸の内」を

 

結論も何も全く無く、とりとめのない愚痴の数々として

 

延々と書かせて頂きました