指圧十人十色

指圧師が書くブログです

指圧に正坐が重要なことを再認識しました

先月の基本指圧練習会では

 

正坐をして参加者がお互いに改善点や意見交換をしました

 

そしてこの一か月、宿題として各自で正坐を練習してみて

 

今月も改めてお互いの正坐を見ることになりました

 

私もこの一か月間、食事中や指作りの自主練習中に

 

意識して正坐をしてみましたが

 

気になったのは

 

特に右足の甲が痛む日と

 

それほど痛まずスムーズに正坐できる日があって

 

どうしてだろう?と疑問に思っていました

 

また正坐をして、左右に上半身をゆっくりと倒す時に

 

左側は自然と倒せるのに

 

右側は動き(鼠径部の右股関節あたり)に引っ掛かりがありました

 

その点を報告しながら

 

まずは修正前に正坐をして

 

練習会の皆さんから意見を聞いてみました

 

 

まずは気になる点として

 

鼠径部が詰まった状態に見えるとの指摘を受けたので

 

正坐をしながら骨盤の位置を調整してみました

 

下記の動画を御覧ください

 

仙骨を真っ直ぐする(=いわゆる腰を立てる)のを意識して

 

ゆっくりと骨盤の位置を前後に動かしてみます

 

鼠径部が広がって

 

骨盤の上に脊柱が自然に積み重なる感覚を探してゆきます

 

表現するのが難しいですが

 

背骨の一つ一つが積み木のように重なって

 

(私は動作中に頭の中でも解剖図をイメージしています・笑)

 

自然に上半身がすっと伸びて頭が緊張せずに乗っているので

 

無理して背筋を伸ばす(=いわゆる”気を付け”の姿勢ですね)とは

 

明らかに違います

 


www.youtube.com

正坐して骨盤を前後に動かして

 

ちょうど落ち着くところ(自然に脊柱が伸びる)に置くイメージです

 

骨盤を前に倒しすぎると不自然に胸を張ってしまうし

 

後ろに倒しすぎると今度は猫背になります

 

ゆっくりと骨盤を動かして

 

仙骨を真っ直ぐにする(=腰を立てられる)と

 

正坐しても足の甲も痛くないのですね

 

脛や足の甲が床面にどっしりと接して

 

正坐自体も安定度が増しているように感じました

 

 

修正後に上半身を左右に傾けた動きが以下の動画です

 


www.youtube.com

 

上半身を右側に傾ける時にも

 

自主練習の時にあった

 

特に鼠径部(右の股関節あたり?)が引っ掛かる感覚がありませんでした

 

ちなみに上半身を傾ける時には

 

腰椎~胸椎~頸椎順番に「竹がしなる」ように動きます

 

いつも上半身が捻じれて(肩が前に出てしまう)傾くのですが

 

この動画では素直に傾いているようです

 

 

正坐がもっと上手く出来るようになれば

 

指作りの動きも無駄なく出来るようになり

 

拇指や四指の感覚も鋭敏になってゆくと思います

 

ただ、正坐をするだけでなく

 

骨盤の位置も確かめながら座ってみる

 

後は細かい修正を繰り返し正坐してゆくことが

 

自分の指圧の上達に繋がっていくのだと実感しました

 

この2月~3月と正坐だけに特化して練習してみましたが

 

正坐ひとつとっても本当に奥が深いです

 

基本指圧練習会を主催してくれているMさんやKさん

 

そして参加者の皆さんに感謝します