指圧十人十色

指圧師が書くブログです

正坐が出来ないと指作りが出来ない

今年から基本指圧練習会での

 

新しい試みとして

 

スクワットや指作りを参加者全員に見てもらって

 

そこから気が付いたことをアドバイスをしてもらい

 

修正してゆくことを始めました

 

 

そこで、今回は正坐をお互いに見ることになりました

 

指作りも重要ですが

 

その前に正しい正坐が出来ないと

 

指作りも自己流になってしまい

 

せっかくの練習が無駄になってしまいます

 

 

指圧師の皆さんは普段どれだけ正坐をしているでしょうか?

 

私も自宅での食事の際には

 

練習も兼ねて正坐をしていますが

 

現代では日常生活でも和室が無くなりつつあり

 

なかなか正坐をする機会が減っているのではないでしょうか…?

 

 

まずは修正前の正坐です

 


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まずは参加者の皆さんからアドバイスをもらう前の正坐です

 

指作りのために左右に体を倒すところまでの動作です

 

左右の動きも小さいです

 

自宅での練習でも今一つ、正しい正坐のイメージが湧いていませんでした

 

 

ここから参加者からのアドバイスが始まります

 

まず、大事なのが

 

鼠径部を開くこと(=股関節の動きが自由になる)

 

足の甲~両下腿(の外側)が広く床に着いていること(=下半身が安定する)

 

仙骨を立てること(=但し、前後に偏りすぎていない)

 

脊柱が丁度良いところで「立っている」こと(=これは言葉にするのが難しいです…)

 

腰椎から動いて左右に倒れること(=腰椎を意識して、少し動けば良い?)

 

肩首など上半身の力が抜けて倒れること(=柳のように倒れるイメージです)

 

以上のアドバイスを頂いて…

 

 

 

修正後の正坐がこちらです

 


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残念ながら修正後も上半身が捻じれていますね

 

自分は左右にちゃんと倒れているつもりでしたが

 

左に倒れると右の肩が前に出てしまい

 

反対も同じように肩が前に出てしまいます

 

顎も上がり気味でしたね…

 

 

 

撮影後に捻じれを指摘してもらいましたが

 

本人には全く自覚がありませんでした!(汗)

 

鏡や動画、他の人たちのアドバイスが無ければ

 

ずっと間違った練習を続けていたかもしれません…

 

 

 

そして側面からも正坐と前に倒れる動作を撮ってもらいました

 


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修正前は鼠径部が硬くて腰椎も殆ど動いていません

 

また、胸椎あたりから無理に曲げていますね

 

 

 

そこで、アドバイスに従って

 

正坐をしたら

 

上半身を反らして胸を広げます

 

仙骨も後ろに反らし気味に立てます

 

ゆ~っくり息を吸って

 

ストンと脱力します

 

力の抜けた状態で仙骨が無理なく立てられる位置を探してみます

 

そして、修正後の動画です

 

(ちなみに足の甲が痛むので座布団を敷きました)

 


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鼠径部の動きがスムーズになりました

 

背骨がまっすぐで肩も緊張していません

 

上半身を前に倒す動作も無理なく

 

修正前より大きく動けています

 

この動きは、そのまま

 

仰臥位の腹部指圧や大腿・下腿外側の指圧で

 

行いますよね

 

それだけに正坐は大事でなのです

 

 

 

とは言え私自身、まだまだ課題が山積みなことが

 

今回よ~く分かりました(汗)

 

それでも、気づけたことが重要なので

 

自主練習でさらに精進したいと思います

 

 

練習会のMさん、Kさん、そして参加者の皆さんに感謝です

 

また、練習の場所を貸していただいた村岡先生にも改めて御礼申し上げます